2024/05/05

Taiwan Today

経済

総統府の姿とらえた記録映画、アジアTVアワードで最優秀賞

2012/12/07
赤と白のコントラストが美しい総統府は今年92歳。(外交部の台湾イメージ・フォトアーカイブサイトより)

中華民国の建国100年を記念して昨年制作されたドキュメンタリーフィルム『台湾無比精采:走進総統府(Taiwan Revealed: The Presidential Office)』が6日、シンガポールで開催されたアジア・テレビジョン・アワード2012で、最優秀記録映画賞を受賞した。この作品は当時の行政院新聞局(省庁再編により現在は外交部国際伝播司)と、ディスカバリー・チャンネルが共同で制作、放送したもの。

同作品は、台北市に位置する中華民国の総統府について、過去の日本統治時代には台湾総督府であり、民主主義社会に移行しても今なお権力の中枢であると説明し、今年92歳になる赤と白の建物の姿を映像に収めている。この建物は日本による統治が始まった1895年から、日本人が新たな総督府として建築計画に着手、1910年に設計プランが選定され、9年をかけて竣工した。政権交代のみならず、第二次世界大戦時の同盟軍による空襲など時の流れを経ながら、台湾の政治の中心として、台湾の民主化の歩みを目撃してきた。

撮影は2010年から始められ、1年をかけ完成、昨年9月27日に総統府で初上映された。制作にあたり、総統府はロケーション撮影と事務的な作業で協力した。馬英九総統も作品中に登場し、総統府で執務する心境を語っている。総統府によると、これほど大規模かつ完全な形で総統府をとらえた記録映画は初めて。

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