2024/05/05

Taiwan Today

経済

マウス遺伝資源で中国大陸と提携、世界中のデータとリンク

2012/12/12
国家実験研究院は南京大学モデル動物研究所と協力意向書を締結し、台湾の遺伝子組み換えマウス関連リソースの、国際的な協力交流体制をより完全なものとした。(国家実験研究院ニュースリリースより)

財団法人国家実験研究院(国研院)は11日、中国大陸の南京大学と「遺伝資源データベース戦略提携協力意向書」を締結した。双方の研究者が相手方が研究開発・飼育した実験用マウスの遺伝資源を利用することができる内容。この遺伝資源データベースのリソース協力と連盟結成により、世界の22の国際的な遺伝資源データベースとリンクし、2万3,000種以上の遺伝子組み換えマウスや20万種以上の遺伝子組み換えマウスの胚性幹細胞の情報を利用することができるようになる。

国研院によると、同研究院はこれまで、国家実験用マウス遺伝資源データベースを設立し、国際マウス系統データベース(International Mouse Strain Resources、IMSR)に加入、欧米や日韓などの遺伝子組み換えマウス系統のデータ利用が可能となったが、唯一、中国大陸からのリソースが欠けていた。このため、中国大陸唯一の公的データベースである、南京大学モデル動物研究所と協力意向書を締結し、台湾の遺伝子組み換えマウス関連リソースの、国際的な協力交流体制をより完全なものとした。

国研院は2006年にも、アジア5カ国の学術研究機関8団体と、アジアマウス突然変異リソース連盟(Asian Mouse Mutagenesis and Resource Association、AMMRA)を結成、これを機に日本のデータの導入が可能となった。また、2010年には、国研院の遺伝資源データベースが、国際マウスリソース連盟のIMSRに世界19番目、アジアで3番目のデータベースとして登録され、アメリカやオーストラリアのリソースとのリンクが可能になった。これに加え、2011年には胚性幹細胞リソースで世界最高の欧州条件変異マウス作成プログラム(European Conditional Mouse Mutagenesis Program、EuCOMM)ともリンクした。

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