経済部国際貿易局は22日、2011年1月1日にスタートした、台湾海峡両岸経済協力枠組み協議（ECFA）の早期収穫リスト（関税引き下げや規制緩和を先行実施するリスト）計画のうち商品貿易は2年三段階に分けて関税をゼロまで引き下げることになっており、2013年1月1日より、リスト内の品目すべてがゼロ関税になると説明した。2011年1月から2012年10月までに減免された関税は累計で5億5100万米ドルだという。
国際貿易局によると、工業製品の早期収穫リスト利用状況では、今年1月から10月までに最も成長したのは輸送機器で、28.05％増えている。銀行業では、金融監督管理委員会がすでに台湾の銀行12行の中国大陸における支店開設を許可、そのうち10行はすでに開業、6行は弁事処（駐在員事務所）を開いている。農業面では、今年1月から11月までに早期収穫リストにある品目で中国大陸に輸出された農産物は金額ベースで1億4600万米ドルに上った。前年比約36.47％の大幅増。
また、台湾の企業がECFA早期収穫リストの品物の香港中継証明を申請する際の問題について、国際貿易局が香港の税関当局と交渉した結果、香港側は台湾の要求に応じ、中継証明の審査プロセス簡素化に同意した。
なお、金融監督管理委員会は6月7日、中国大陸の中国銀行及び交通銀行の台北における支店の営業を許可、弁事処から支店への昇格も認めている。