2024/04/28

Taiwan Today

経済

工業技術研究院とTSMC、超低電圧SoC技術を開発

2012/12/26
工研院が開発した超低電圧SoC設計技術は、チップ動作に必要な電圧をわずか0.6ボルトに下げることができる。(工業技術研究院提供)

工業技術研究院(工研院)は25日、超低電圧(Ultra-Low Voltage)システム・オン・チップ(SoC)設計技術を発表した。これは、工研院の集積回路(IC)設計の技術力と、晶心科技(アンデス・テクノロジー)の中央処理装置(CPU)コア(CPUの核となる演算部分)、国立中正大学のSoCアーキテクチャを集約すると同時に、ファウンドリー(半導体の受託製造企業)大手の台湾積体電路製造(TSMC)の製造プロセス技術のサポートを受け開発されたもの。

工研院によると、このほど開発した超低電圧SoC設計技術は、チップ動作に必要な電圧を従来必要だった1.2ボルト(V)をはるかに下回る、わずか0.6Vに、コア動作に必要な最低電圧を一部0.48Vにまで下げることができる、自主研究開発の成果だと説明した。

超低電圧SoC設計技術とは、現在世界で最も重視されている研究開発トレンドの一つで、精密なアナログIC設計とデジタルIC設計を合わせた技術である。工研院が発表した超低電圧SoC設計技術は、高度な技術を統合したSoCに分類される。これは国際的な研究開発機関やインテルやテキサス・インスツルメンツ(TI)といった世界大手の競争の焦点にもなっている。

ランキング

新着