行政院農業委員会は21日、2012年の農林水産物輸出額が前年比8.1％増の50億4,000万米ドルに達したと発表した。うち農産物は14％増、水産物は9％増と際立った伸びをみせた。仕向け国・地域別では、上位から順に日本（20.6％）、中国大陸（15.6％）、香港（10.2％）、米国（9.3％）の4つの市場が半数以上を占め、輸出額はすべて前年から成長（2～18％）した。品目別で前年比成長率が高かったのはハタ（36.0％）、コチョウラン（15.9％）、スズキ（29.2％）、エダマメ（13.4％）、オンシジューム（25.3％）の5品目だった。
農業委員会は、台湾海峡両岸での直航便就航や、海峡両岸農産品検疫検査協力協議、海峡両岸経済協力枠組み協議（ECFA）の締結による効果など政策の後押しを受け、中国大陸は台湾の農産物にとって第二の輸出市場となったと説明した。ハタの輸出では、中国大陸への輸出額が前年比28％増の1億3,106万米ドルと大きく成長。また、コチョウランの輸出額が前年比15.9％成長し、初めて1億米ドルの水準を超えた。仕向国は米国がトップ、日本が2番目となっている。