国立故宮博物院は22日、中国大陸の北京の故宮博物院で、北京の故宮博物院との2者協力会議を開催した。会議終了後、双方は2015年に同時に迎える90周年に際し、明朝をテーマとした合同または個別の展覧を開催すると表明した。また、国立故宮博物館において、「第5回両岸故宮学術シンポジウム」を開催することも明らかにした。さらに双方は「故宮所蔵古写真特別展」を共同開催し、2015年に台北と北京で巡回展示する。
双方はまた、向こう3年間の協力項目の具体内容について共通認識を達成した。まず、国立故宮博物院が今年10月、「乾隆帝の芸術趣味特別展」を開催するに当たり、北京側が関連の所蔵品と、故宮で最も豪華な宮殿とされる「倦勤斎」の仮想現実映像を貸し出す。北京の故宮博物院では乾隆帝をテーマに「第4回両岸故宮学術シンポジウム」を北京で開催。2014年または2015年には、「書画模写の伝統技芸と表装技芸展」を合同開催する予定だ。また、北京で2014年または2015年に完成する新たなデジタル展示ホールに、国立故宮博物院から近年のデジタル化取り組みの成果を展示のため提供する。