2024/05/08

Taiwan Today

経済

「第四原発は安全最優先で稼動」馬総統

2013/02/01
馬英九総統(右)は1月31日、フランスの原子力安全局でかつて局長を務めたAndré-Claude Lacoste氏(左)の表敬訪問を受けた。(中央社)

馬英九総統は1月31日、フランスの原子力安全局でかつて局長を務めたAndré-Claude Lacoste氏の表敬訪問を受けた。馬総統は、政府は原子力エネルギーの安全性について最も厳格な基準を採用し、安全最優先、安定的な商業運転という目標が実現できる条件が確実に整わなければ第四原子力発電所は稼動させないと明言、各種の省エネルギーCO2削減措置についても積極的に実践し、「穏やかな減核」の目標を徐々に達成していくと述べた。

馬総統はまた、中華民国(台湾)は原子力の安全性に関する情報を各国と共有できるよう希望するが国連メンバーでないため様々な制限を受けていると指摘した。そして、Lacoste氏が来年、国際原子力安全条約(CNS)第6回検討会議の議長を務める際には、中華民国が国際原子力機関(IAEA)の原子力の安全性に関する会議に参加し、交流を行うことを支持してくれることに期待した。

馬総統は、政府は昨年、欧州原子力安全規制者グループ(ENSREG)が定めた規範を用いて台湾の原子力発電所に対して同レベルのストレステストを実施、その結果をレポートとしてまとめたことで、経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)はすでに、専門チームを台湾に派遣して視察と確認を行うことに同意していると説明した。

なお、外交部は1月31日、中華民国がオーストラリア、ニュージーランド、日本、カナダ、ドイツ、韓国、イギリス、アイルランドなどと結んでいる「ワーキングホリデー協定」について、フランスも協定締結を目指す重点国だとし、現在はフランス側が技術的な作業について細部を検討しているところだと説明した。

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