2024/05/02

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経済

肺がんの悪化招くタンパク質発見、女子高生が科学賞受賞

2013/02/04
国立高雄師範大学付属高級中学(高等学校)の郭芷忻さん(右)は研究で、肺がんの悪化を引き起こすタンパク質を初めて発見することに成功した。(中央社)

国立台湾科学教育館はこのほど「2013年台湾国際科学フェア」を開催、初日の3日に優秀作品の授賞式を行った。今年の応募は出品点数・国ともに過去最多で、うち学生19人による13作品は、米国で行われる高校生を対象とした世界最大の科学コンテスト「インテル国際学生科学フェア(インテルISEF)」に出品される。受賞者のうち、国立高雄師範大学付属高級中学(高等学校)の生徒、郭芷忻さんは自身の研究で、肺がんの悪化を引き起こすタンパク質を初めて発見することに成功した。

郭さんの研究では、ヒト肺胞基底上皮腺がん細胞(A549)が、これに浸潤した樹状細胞にレジスチンと呼ばれるタンパク質を分泌させ、このタンパク質が特定のルート(WHSC1/Twist)を活性化させることで肺がんの悪化を招くことを証明した。ゆえに、レジスチンを肺がんを診断する分子、および分子標的治療において医薬品が働きかけるターゲットとすることが可能だと結論付けた。

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