文化部の龍応台部長は17日、10日間にわたる欧州訪問に向け出発した。フランスで行う台湾・フランス文化賞授賞式に出席、英国ではロンドン大学とケンブリッジ大学で講演するなどのスケジュールを予定している。このほか、パリでは台湾の文化の紹介に取り組む「台北文化センター」の運営状況を視察し、同センターを中国語教育と正体字(繁体字)の普及宣伝、台湾研究と漢学研究の成果融合などを目指す「台湾書院(台湾アカデミー)」へと業務転換していくための具体的な措置について、文化部から現地に派遣されいてる職員らと検討を進める。
台湾・フランス文化賞は、文化部がフランス学士院の倫理・政治学アカデミーとともに創設したもので、18日(現地時間)には龍部長自ら、第17回目の授賞式を執り行う。また、同国の映画産業の発展戦略について一歩踏み込んだ視察を行うとしている。22日には英国に赴き、同国の文化オリンピック・メディア・スポーツ相と文化政策について広く意見交換を行う。
英国では、ロンドン大学とケンブリッジ大学の招きを受け、公開講演を行う。さらに、25日には英国放送協会(BBC)のテレビ放送局「BBCワールドニュース」のインタビューを受ける予定となっている。