中華民国対外貿易発展協会（TAITRA）は20日、インドにおいて、インド商工会議所連合会（FICCI）と「台湾・インド間の物品の一時輸入のための通関手帳に関する執行議定書」に調印した。今後、台湾の事業者が、業務目的でサンプルをインドに持ち込む際、通関時の輸入税が免除となる。
TAITRAによると、物品の一時輸入のための通関手帳制度は、国際間での物品の通関における利便性を向上させるメカニズム。国外向けの専門の機材や設備、見本市や国際商談会、会議といったイベントで陳列または使用される商品、取引のため展示あるいはデモンストレーションに使われる業務用サンプルについて、イベントの終了後にまた持ち帰ることを前提に、この手帳を使用することで、相手国に入国する際の輸入税が免除となる。台湾は同制度について、1990年から欧州連合（EU）、米国、日本、韓国、ニュージーランド、オーストラリアなど42カ国と取り決めを交わし、相互に実施している。