経済部は25日、2月の商工業統計の速報値を発表した。工業生産統計によると、工業生産指数は、春節（旧正月）といった季節的な変動要因を受け、106.14ポイントと、前年同月比で11.45％低下した。商業統計によると、商業売上高（卸売・小売・飲食業界全体の売上高）は1兆399億台湾元（約3兆2,845億日本円）で、前年同月比から6.0%減少した。これも春節で就業日数が減少したことが主因。
1～2月の累計データによると、月平均の工業生産指数は前年同期比で3.24％上昇した。経済部は今後の見通しについて、スマート型モバイルデバイスなど新製品が相次いで市場で発売されるとともに、中国大陸の労働節（5月1日）連休を見越した前倒しの在庫補充需要により、国内の半導体、封止・測定（パッケージング・テスティング）、パネル、光学ユニットなどのサプライチェーンが引き続き増産体制を維持すると説明した。
このほか、商業売上高の動向に関し経済部は、国内景気が徐々に回復するとともに、コンシューマー向けエレクトロニクスの新製品が相次いで発売され購買意欲を刺激、さらに卸売業の出荷が3月には正常水準に回復するため、商業全体の売上高は前月から増加する見通しだ。