2024/05/07

Taiwan Today

経済

世界初の電離層気象観測・予報モデルを台湾が確立

2013/05/17
国家宇宙センター(NSPO)は、2006年打ち上げの衛星コンステレーション「FORMOSAT-3」の観測データを利用し、世界初の電離層気象観測・予報モデルを確立した。(台北市立天文科学教育館サイトより)

財団法人国家実験研究院(国研院)国家宇宙センター(NSPO)が2006年に打ち上げた衛星コンステレーション「FORMOSAT-3」は、これまで700万件を超える気象データを収集してきた。同センターは16日、FORMOSAT-3の観測データを利用し、世界初の電離層気象観測・予報モデルを確立したと発表した。

NSPOは、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)が分析した2012年のデータによると、FORMOSAT-3のデータ量は、天気予報で使用されるすべてのデータの2~3%だと説明。誤った予報の抑制に対する貢献の度合いは2008年の8.5%から、10~20%へと大幅に拡大した。台風の24時間先までの進路予測の精度も10%上昇した。現在、世界におけるFORMOSAT-3のデータの利用者は、カナダや米国、英国、日本、オーストラリア、韓国、欧州連合(EU)など67カ国・地域にまで増加した。専門家2,100人以上が、FORMOSAT-3のデータを利用し、天気予報や、気候変動、宇宙天気といった応用研究に取り組んでいる。

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