2024/05/03

Taiwan Today

経済

台大病院とJ&J、3年内にB型肝炎新薬開発へ

2013/06/04
台湾大学医学部付属病院は米ジョンソン・アンド・ジョンソン社と、B型肝炎の薬物治療の研究開発を共同で進める。(台湾大学医学部付属病院サイトより)
台湾大学と台湾大学医学部付属病院は世界で初めて、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)社から、B型肝炎の薬物治療の研究開発パートナーとして選定された。双方は3日午後、台湾大学病院国際会議センターで基本協約(Master Agreement)を締結。向こう3年で200億台湾元(約668億日本円)を投じ、新薬の開発に取り組む。早ければ2年で動物実験を完了させる予定。新薬は将来的に、既存のB型肝炎治療用の経口薬5種に取って代わることが期待される。 台湾大学医学部の臨床医学研究所の陳培哲教授によると、現時点におけるB型肝炎治療の最大の壁は、根治ができないことである。陳教授は、J&J社と共同で開発する新薬は、肝臓と血液中に存在するB型肝炎ウイルスを完全に取り除き、B型肝炎の治癒を目指す。 国内では1984年からB型肝炎ワクチンの接種が始まったが、現時点でのB型肝炎ウイルス保有者(キャリア)は235万人に上り、肝臓がんが長期にわたり国民の死因のトップを占めている。

ランキング

新着