行政院原子力委員会(原能会)は4日、日本の放射線測定の専門家が1~2日に台湾東部、台東県の離島、蘭嶼で全島の公道周辺における環境放射線の測定を行ったと発表した。測定の結果、同地区の放射線量は正常で、自然界における変動の範囲内だったことが明らかになった。同島には台湾電力の低レベル核廃棄物貯蔵施設が設置されている。
原能会によると、今回の測定には12種類の異なるタイプの放射線測定器を用いた。測定結果は0.02~0.04マイクロシーベルト毎時で、自然界における変動の範囲(0.2マイクロシーベルト毎時以下)であった。
今回、日本から訪台したのは、石黒秀治博士(元日本保健物理学会会長)、渋谷進博士(日本原子力研究バックエンド推進センター参事)、森内茂博士(元日本原子力研究開発機構環境安全研究部長)の3人の専門家。