2024/04/29

Taiwan Today

経済

経済部エネルギー局、世界初の先進太陽電池封止材開発

2013/09/16
経済部はエネルギー局から法人機関(財団法人工業技術研究院、ITRI)への助成を通じ、世界に先駆けて非フッ素系の太陽電池用封止材の開発に成功した。(行政院国家科学委員会サイトより)

経済部はエネルギー局から法人機関(財団法人工業技術研究院、ITRI)への助成を通じ、世界に先駆けて非フッ素系の太陽電池用封止材の開発に成功した。環境にやさしいことに加えて防水性も高く、電位誘発による劣化(PID現象)が起こらず、光利得(Optical Gain)など3種の効果が見込める。この材料は、コストを従来より軽減し、効率上の損失を抑え、モジュールの出力効率を高めることができる。台湾には太陽電池モジュールメーカーが20社余りあり、これら国内メーカーの国際競争力を強化し、海外市場における事業展開の拡大に役立つと見込まれる。

日本は2012年から、輸入される太陽電池モジュールに対して、PID現象が起こらないという条件を満たすよう求め、これに合致したものが日本市場に参入できる。世界主要各国も関連の草案策定を進めている。欧米など主要市場は、モジュールのPID現象を重くみており、PID現象を起こさないことが世界の主要市場では欠かせない仕様となっている。エネルギー局の助成計画によって開発された封止材料は、出力の減衰が0.59%以下に抑えられ、世界基準の5%をはるかに下回る。

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