経済部（日本の経済産業省に相当）国際貿易局は20日、過去2年余り、台湾海峡両岸経済協力枠組み協議（ECFA）のアーリーハーベスト（早期実施措置）リストで関税を減免した品目に関し、台湾から中国大陸への輸出成長率が、対中国大陸商品輸出全体の成長率を上回ったと説明した。昨年の台湾から中国大陸への商品輸出の成長率は、全体でマイナス3.87％だったが、アーリーハーベスト品目は5.11％に達した。また、今年1～9月の対中国大陸商品輸出成長率は、全体で1.41％だったが、アーリーハーベスト品目は9.19％に達した。
国際貿易局はまた、アーリーハーベスト品目の関税減免により、台湾企業はこれまで11億8,900万米ドルの関税を節減できたと指摘した。アーリーハーベストリストのうち、中国大陸側の関税減免は539品目、うち紡織品は133品目で減免前の税率は平均10.38％だった。一方、台湾側の関税減免は267品目で、うち紡織品はわずか21品目、減免前の税率は平均5.64％だった。
紡織品のアーリーハーベスト品目の貿易をみると、中国大陸が関税を減免する品目は、今年1～9月の台湾からの輸出金額が11億8,500万米ドルで、前年同期比2.6％成長した。台湾側が関税を減免する品目は、同時期の中国大陸から台湾への輸入額が1億3,900万米ドルで、前年同期比1.3％増だった。