2024/05/05

Taiwan Today

経済

第4原発の設計変更、安全性に影響なし

2014/01/14
経済部は、建設中の第4原子力発電所(写真)の建設設計変更は、安全性に影響ないことが確認されたと発表した。(行政院公共工程委員会サイトより)

経済部(日本の経済産業省に相当)は13日、台湾北部、新北市貢寮区で建設中の龍門原子力発電所(第4原子力発電所)の建設設計変更について、台湾電力株式会社が専門家を招き実地点検を行ったとともに、行政院原子力委員会(日本の省レベルに相当)原子力エネルギー研究所に要請し、変更された各項目について、米国の原子力エネルギー法の標準手順に基づき、炉心損傷頻度(Core Damage Frequency、CDF)および早期大規模放出頻度(Large Early Release Frequency、LERF)の安全指標2項目の確率論的リスク評価(Probabilistic Risk Assessment、PRA)をあらためて行わせたと発表した。結果、同発電所の安全性は設計の変更によって影響を受けることなく、何ら問題はなかった。

同発電所でこのほど完了した重要な再点検には、制御棒駆動機構(Control Rod Drive System、CRD)と、遠隔停止操作盤(Remote Shutdown Panel、RSP)がある。CRDは、原子炉を安全に停止させ、予期される運転時の事象(Anticipated Operational Occurrences、AOOs)が発生した際、問題のない時間内に運転停止を行うことができる。

RSPは、中央制御室から職員を避難させなければならない事態となった場合、担当作業員が室外から遠隔で手動により操作できる遠隔操作システムであり、原子炉を安全な冷温停止状態に導くことができる。

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