2024/05/06

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経済

台湾中油、初の米LNG長期契約を締結

2014/03/31
台湾中油(CPC)は28日、台湾北部の台北市で、フランスを本拠地とするGDFスエズ社と、液化天然ガス(LNG)調達覚書を交わした。(中央社)

台湾中油(CPC)は28日、台湾北部の台北市で、フランスを本拠地とするGDFスエズ社と、液化天然ガス(LNG)調達覚書(Heads of Agreement)を交わした。GDFスエズ社が、米国ルイジアナ州のキャメロンLNGプロジェクトから、年間80万トンのガスをCPCに供給する計画。2018年から20年間の長期契約で、CPCが価格で競争力のある米国の非在来型天然ガスの調達契約を結ぶのは今回が初めてとなる。

CPCによれば、米国ではシェールガスの採掘技術の画期的な進歩により、生産量が大幅に拡大した。ただ、米国が自由貿易協定(FTA)未締結の市場に対してLNGを輸出する際には、まずエネルギー省に申請、同省が案件ごとに審査を行うこととなっている。キャメロンLNGプロジェクトは今年2月11日に同省から許可を受けた事業で、米国では5番目に認可されたLNGプロジェクト。今後、米連邦エネルギー規制委員会(FERC)の環境影響評価と生産施設建設許可を受けてから建設に着手し、2018年より操業を開始する計画だ。

CPCはこれまで、インドネシアやマレーシア、カタール、パプアニューギニア、オーストラリアといった国々と在来型天然ガスの供給契約を結んでいる。今後、「エネルギー源の分散、多元的な展開」を戦略目標に事業を進めていくとしている。

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