国立故宮博物院は3月31日、米サンフランシスコ・アジア美術館と協力覚書を交わした。2016年と2017年には共同で両博物館の交流展を行う計画だ。故宮博物館の海外展示は1991年から米国、フランス、ドイツ、オーストリアを経て、今年は日本での展示が実現する。
両博物館が交わした覚書の内容は以下の通り。
1.アジア美術館50周年記念を祝して、故宮博物院は収蔵品を貸し出し、2016年に同美術館で展示する。
2.故宮博物院がアジア美術館に収蔵品を貸し出す代わりに、アジア美術館も故宮博物院へ収蔵品を提供することに同意、2017年に故宮博物院南部分院で展示する。
3.上記2件の展示について、展示日程や詳細は双方が話し合って決める。
なお故宮博物院の米国での展示は、1961年にサンフランシスコなどの都市で巡回展、1991年にワシントンで開催された「1492年－探検時代の芸術展」に出品した。また1996年にはニューヨーク・メトロポリタン美術館と共同で「中華瑰宝展」を開催、米国四大都市を巡回展示し、同年10月にアジア美術館での開催を最後に幕を閉じた。