世界貿易機関（WTO）が発表した2014年の貿易ランキングによると、台湾の輸入は前年と同じく18位で、輸出は20位だった。サービス貿易では、輸出が26位、輸入が30位だった。
経済部（日本の経済産業省に相当）国際貿易局によると、台湾の昨年の輸出額は、過去2番目となる3,054億米ドルに達した。ただ、成長のけん引力がやや不足し、成長率は1.4％にとどまった。
同部は今年、輸出の原動力を高めるため、台湾の産業の現況と特性に合わせて、転換戦略や関連する具体的な措置を策定。産業全体の付加価値について、2020年には28％へと、2012年の20％から大幅に高めることを目指す。
市場開拓の面では、国際貿易局は、さまざまなマーケティングのツールとして数多くのプログラムを台湾企業に提供、海外市場の開拓を支援するとともに、オンラインのマーケティング手段を活用しながら、中小企業の海外市場進出や輸出の付加価値向上をバックアップする。
なお、同局によると中国大陸のサービス貿易での輸入額は昨年、世界2位となり、潜在的な成長力が見込まれる。同局は、台湾海峡両岸サービス貿易協議（協定）が早急に立法院（国会）での審査で承認され、発効するとともに、両岸商品貿易協議の速やかな調印を期待するとした。