2024/05/05

Taiwan Today

経済

世界初、赤色レーザーの超高速可視光通信システムを確立

2014/04/17
国立台北科技大学電子光情報工学科の呂海涵教授が率いる研究チームは、赤色レーザー光を可視光通信システムの光源とし、世界初の赤色レーザー光を利用した超高速可視光通信送信システムを確立した。(科技部サイトより)

台湾北部の国立台北科技大学電子光情報工学科の呂海涵教授が率いる研究チームは、赤色レーザー光を可視光通信システムの光源とし、世界初の赤色レーザー光を利用した超高速可視光通信送信システムを確立した。通信速度は10Gbps(ギガビット毎秒)、空間を自由に通信できる距離は17.5メートルにも達する。具体的には、長さ1時間半の映画の動画ファイルが約4.5GB(ギガバイト)あるとすると、10Gbpsの超高速可視光通信では、わずか約0.45秒でダウンロードが完了する。

この研究は主に、可視光通信システムの「通信速度」と「空間を自由に通信する距離」の2つの面で大きな壁を乗り越えた画期的なもの。

呂教授の研究チームは2012年以降の過去約3年で、電子光情報工学の指標的な定期刊行物、オプティクス・エクスプレス(Optics Express)誌とオプティクス・レター(Optics Letters)誌で、可視光通信分野の論文6本を発表した。うち1本は2012年5月、オプティクス・エクスプレス誌でダウンロード第1位に輝いたほか、呂教授は今年、国際光工学会(SPIE)のフェローにも選ばれた。

この10Gbpsの超高速可視光通信システムの基幹技術について、ニュー・サイエンティスト(New Scientist)やAdvances in Engineeringなど海外のさまざまな有力科学誌でも報道された。このチームは成果の一部について、台湾の光通信関連企業に技術移転している。

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