中華民国（台湾）と日本の間で実施していた、台日特許審査ハイウェイ（PPH）試行プログラムについて、この5月1日からさらに3年間延長することを経済部（日本の経済産業省に相当）が発表した。同時に、同プログラムの要件をさらに緩和し、拡大型の「PPH MOTTAINAI」試行プログラムとして実施する。
拡大型特許審査ハイウェイ（PPH MOTTAINAI）は、国際間で結ばれているPPHの中でも、さらに協力強化を進めた先進的なもので、一般のPPHより適用範囲をさらに緩和。先行出願先の審査結果が出てから、これをもう一方の特許当局の審査の参考にすることができるという一般PPHの条件にしばられることなく、台日いずれかの特許当局の審査結果が出た時点で、出願者はこれを根拠にもう一方の特許当局にPPH審査を申請することができるとした。
2012年5月にスタートした台日PPH試行プログラムでは、今年3月末までに台湾の特許当局である経済部知的財産局で受け付けた出願件数は817件に達し、今年4月末に試行期間満了を迎えた。