2024/04/29

Taiwan Today

経済

台米のアクセラレータが協力、APECの起業支援網推進へ

2014/05/19
工業技術研究院など台湾の4大アクセラレータ(起業支援組織)は15日、米国のアクセラレータ4機関と協力覚書を交わした。台湾がアジア太平洋経済協力(APEC)で提言したAPECアクセラレータ・ネットワーク(AAN)と共通のプラットフォーム作りなどで協力する。写真は18日に閉幕したAPEC貿易担当相会議の様子。張家祝・経済部長(3列目左から3人目)が出席した。(中央社)

工業技術研究院、国立交通大学、私立中原大学、財団法人資訊工業策進会(資策会、III=トリプルアイ)といった台湾の4大新興産業育成アクセラレータ(起業支援組織)によるアライアンスは15日(米現地時間)、米国のアクセラレータであるMomentum、SWELL、Nest GSV、Yushan Ventures(玉山創投)と、米国のサンフランシスコで協力覚書を交わした。今後共同で、アジア太平洋経済協力(APEC)アクセラレータ・ネットワーク(AAN)と共通の企業育成プラットフォームを構築し、新興企業の海外市場開拓の実力向上を支援する。

台湾の中小企業はこれにより、米国においてアクセラレータの指導者から指導を受けることができる。また米国側も台湾で同様のサービスを受けることができる。アクセラレータが提供する指導者や資金力、ネットワークを通じ、新興企業が国際競争力を備えたビジネスモデルと経営体質を身に付けるのを支援し、起業家が海外市場を円滑に開拓するのに協力していく。

台湾は昨年、APECにおいてAAN構想を提言し、APECの首脳や貿易担当相らの注目を集めるとともに提言が採り入れられた。この構想を実現するべく、今年3月25日には、台湾中部の台中市で「AAN国際フォーラム」が開催され、アジア太平洋地域の主要なアクセラレータの代表が集まり、リソースを結び付けることで共通認識を得た。同時に、引き続き欧米、アジア太平洋地域、新興市場において、起業支援で協力していくことで合意した。2013年には15億7,000万台湾元(約53億日本円)が新たに投じられ、海外からの投資額・受注額は8億3,000万台湾元(約28億日本円)に達した。

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