文化部(日本の省レベル)の龍応台部長(大臣)は5日から14日にかけ、欧州の文化の重鎮であるスイスとドイツを訪問する。龍部長は訪欧中、スイスに拠点を置く欧州原子核研究機構(CERN)と、「Accelerate@CERN」プログラムに調印し、科学と芸術の分野を越えた協力を推進する。またドイツではベルリン文学館と文学交流協力覚書を交わす予定となっている。
CERNは世界最大の素粒子物理学の研究所で、1954年に西欧諸国11カ国が共同で条約に署名して設立した。現在ではメンバーは20カ国に増加している。同機構が2013年に立ち上げた「Accelerate@CERN」プログラムでは、ハイテクノロジーとアートの枠組みを越えた結び付きを後押ししている。