台湾北部、桃園県で7日、日本の繊維工業用界面活性剤製造大手、日華化学株式会社の先端研究開発（R&D）センターが竣工、供用を開始した。新工場である同センターが完成したことで、同社台湾現地法人、台湾日華化学工業の経営規模は、昨年の売上高7億3,000万台湾元（約24億6,287万日本円）から、今年は12億5,000万台湾元（約42億1,725万日本円）を目標としている。
経済部（日本の経済産業省に相当）によれば、日華科学と台湾の老舗大手商社だった永裕行徳記（当時）が合弁で設立した台湾日華化学工業は、界面活性剤を40年余りにわたって生産している。今回の先端R&Dセンターは、行政院（内閣）世界企業誘致総合サービスセンターと、桃園県政府といった機関が協力し、建設が速やかに進むようサポートした。台日間の密接な産業協力において、ウィンウィンの局面を切り開くことを目指した成功事例と言える。