2024/04/30

Taiwan Today

経済

中国大陸・韓国FTA、工作機械業に5~8千万米ドルの影響

2014/07/31
工作機械は台湾が高い競争力を持つ産業。写真は昨年の台北国際工作機械見本市を参観した馬英九総統(中央左)。(総統府サイトより)

経済部(日本の経産省に相当)によると、台湾の工作機械は輸出製品の項目上、韓国と重なる度合いが高い。台湾の工作機械のうち17品目は、ECFA・台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(協定)のアーリーハーベスト(早期実施措置)により、中国大陸へ輸出する場合はゼロ関税となっているものの、原産地規則の制限は受ける。また、工作機械のうち55品目前後は依然として5%から15%の輸入関税を課せられており、中国大陸と韓国の自由貿易協定(FTA)が締結されれば、台湾の工作機械産業は5000万米ドルから8000万米ドル前後の影響を受けるものと見られている。

過去10年来、中国大陸の工作機械市場は世界最大の輸入規模を保っており、2013年の輸入額は103億米ドルで、世界全体の工作機械輸入額の約29%を占めた。経済部は、台湾が競争力を持つ工作機械を、ECFA商品貿易協議における関税引き下げリストに加えられるよう努力することにしており、台湾の機械産業の構造最適化を推進することで、変化の激しい、現在の世界経済と貿易の環境に対応していこうとしている。

ランキング

新着