衛生福利部（日本の厚生労働省に類似）食品薬物管理署（TFDA）は6日、調査機関によるデータを引用し、台湾の医療機器産業の生産額は今年、870億台湾元（約2,937億日本円）に、来年には927億台湾元（約3,130億日本円）に達する見込みを示した。同署はまた、優れた医療機関5カ所（国立台湾大学医学部付属病院、台北栄民総医院、台北医学大学付属病院、台北市立万芳病院、長庚記念病院）と、世界の有力医療機器メーカーとの、医療機器の国際共同治験（臨床試験）計画の調印に向けた取り組みを現在進めていると説明。国際共同治験を通じ、国内の医療機器の臨床試験環境をさらに国際化すると同時に、ハイエンドの医療機器を扱う臨床試験の専門人材を育成する狙いだ。
なお、TFDAは7日と8日の2日間、台湾北部の台北市で「2014医療機器国際治験実務シンポジウム」を開催、国内外の産官学および第一線の研究・医療関係者が一堂に集い、世界の医療機器臨床試験の現状と今後の見通しについて話し合う。