杜紫軍・経済部長（日本の経済産業大臣に相当）は17日、立法院（国会）経済委員会に出席し、立法委員（国会議員）が関心を寄せる中華民国（台湾）とオーストラリアとの自由貿易協定（FTA）の交渉の進度について説明した。杜部長は、今年のアジア太平洋経済協力（APEC）閣僚会議に出席した際、この件についてオーストラリアのアンドリュー・ロブ貿易・投資大臣と非公式な二者会談を行ったことを明らかにした。杜部長は今回初めて、APEC開催期間にオーストラリアの貿易・投資大臣と会合を持ったことを認めた。
杜部長はまた、オーストラリアとは引き続き連絡と意思疎通を取っていくが、実質的な交渉段階にはまだ入っておらず、今後もオーストラリア政府と話し合うとの方針を示した。
なお、中国大陸が韓国とのFTA締結合意に続き、オーストラリアともFTAの交渉妥結で合意したことで、台湾の輸出にダメージを及ぼすと懸念されていることについて、杜部長は現時点ではこの影響に関し見積もっていないと述べた。