2024/05/03

Taiwan Today

経済

台湾絵画の巨匠・陳澄波特別展、故宮で開催

2014/12/05
陳澄波氏の特別展は、啓蟄、初露、小満、大暑、霜降、立春の6つの季節をテーマにしている。写真は最後の作品となった「玉山積雪」。(中央社)

今年は台湾絵画の巨匠、陳澄波氏の生誕120年にあたる。キュレーター蕭瓊瑞氏が企画した「蔵鋒:陳澄波特別展」は、台湾南部の台南、中国大陸の北京、上海、日本の東京での展示を経て、4日から台湾北部・台北の国立故宮博物院で開催されている。展示は来年3月30日まで。

今回の展示は、啓蟄、初露、小満、大暑、霜降、立春の6つの季節をテーマにしている。陳澄波氏が台湾から東京、上海を経て再び台湾に戻ってきたと、この三地での生活と創作の経験を綴る絵画作品、合計103点が展示されている。

陳澄波氏は、1947年初め、台湾中南部、嘉義市蘭井街の自宅で最後の作品「玉山積雪」を描き終えて間もなく、1947年2月28日に発生した228事件により嘉義駅前で処刑された。

夫の死を受けた陳氏の妻はその後、彼の遺作を大切に保管し、1979年に開催された「陳澄波遺作展」(台北・春の芸廊)において初めて展示した。

国立故宮博物院の馮明珠院長は、「博物院は来年で開館90周年を迎え、南部分院も来年にはプレオープンする予定だ。嘉義出身の陳澄波氏の特別展を開催することで、開館を盛り上げ、嘉義との連携も強化できる。」と語った。

ランキング

新着