若手指揮者の荘東杰さんは、このほどドイツで行われたゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクールで2位に輝いた。今大会は1位が該当者なしで、荘さんはドイツのエリアス・グランディさんとともに2位に選ばれた。また、荘さんは59％という高い得票率で観客賞を獲得、台湾出身の指揮者として同コンクールで過去最高の成績を収めた。
このコンクールには今回、世界から367人の指揮者が出場した。
ハンガリーの名指揮者、ゲオルグ・ショルティ氏を記念して2002年に創設された同コンクールは、ドイツのフランクフルト歌劇場とフランクフルト放送管弦楽団が共催。荘さんは多数の有力指揮者から選ばれ、賞金1万ユーロを手にしただけでなく、フランクフルト歌劇場およびフランクフルト放送管弦楽団と共演するチャンスもつかんだ。
現在33歳の荘さんは、音楽一家に生まれ育ち、15歳で全国学生音楽コンクールのホルンの部で優勝、国家音楽庁（ナショナル・コンサートホール）の舞台に立ち、中学卒業後は米国で学んでいた。