潜在労働力としての高齢者を活用するため、労働部(日本の厚生労働省に類似)は30日、省庁横断的に関連サービスや情報をまとめたウェブサイト「銀髪資源網(シルバーリソースネット)」を開設した。高齢者の就業や職業訓練から衣食住までオールマイティに情報を提供する。同部の郝鳳鳴政務次長(副大臣)は、国内の65歳以上の高齢者の労働参加率は現在約8%だが、向こう5年から10年で15%へと大幅に引き上げることができるとの見方を示した。
台湾における高齢化のスピードは世界の平均値を大きく上回っており、2025年には65歳以上人口が全人口に占める割合が20%を超える見通しだ。
郝次長は、このサイトの開設に伴い、高齢者の労働参加に対する社会全体のとらえ方を変え、高齢者の就業にやさしい環境を整え、それぞれの長所を発揮し、仕事の場にとどまって欲しいとの期待を語った。銀髪資源網のURLはhttp://swd.wda.gov.tw/。