華語（中国語）教育でデジタル学習がトレンドとなる中、教育部（日本の文部科学省に類似）は昨年、「華語教育産業輸出大国に向けた8年計画」を策定、華僑事務を担う僑務委員会（日本の省レベル）と共同で取り組む「クラウド教育コンテンツ発展」計画で、中国語を学ぶ海外の人に向けたウェブサイト「全球華文網（HuayuWorld.org）」を開設している。同サイトではクラウドコンピューティングを活用したさまざまなデジタルサービスを、「リソース共有プラットフォーム」、「教育者ブログ」、「クラウドスクール」、「良質の華語教育リソース」といった4つの機能と組み合わせ、中国語学習者が環境や時間、空間に制限されることなく、いつでもどこでも学習でき、最大の学習効果が得られるようコンテンツを提供している。
教育部によると、今年も引き続き僑務委員会と協力し、このサイトをさらに推進し、中国語学習用オンラインゲームや、教育をサポートする管理ソフトMoodle（ムードル）を使ったモデル講座などを新たにコンテンツに盛り込むとともに、華語教育実務とクラウドコンピューティングを統合し、教育ツールやコンテンツを充実させる。これにより、中国語デジタル教育分野における台湾のソフトパワーを存分に発揮し、8年計画を段階的に進めながら、オンラインを通じた中国語学習人口が20万人突破することを目指す。