2024/05/09

Taiwan Today

経済

日本人兄弟が亡き兄の思い出求め基隆訪問

2015/05/29
早逝した兄、浦崎精弘さんの思い出をたどるため、基隆高校を訪れた、浦崎永二さん(右)と浦崎雅博(左)さん兄弟は、探していた70年前の通知表を見つけることができ、何度も礼を述べた。(中央社)

日本人男性、浦崎永二さんと浦崎雅博さんの兄弟は、早逝した兄、浦崎精弘さんの思い出をたどるため、27日に精弘さんの出身校、台湾北部・基隆高校を訪れた。探していた70年前の通知表を見つけることができ、任務を遂行した兄弟二人は、感動をおさえきれず、何度も中国語で「謝謝、謝謝(ありがとう)」と職員らに礼を述べた。

精弘さんは、第二次世界大戦中の71年前に中学の卒業証書、成績書を携え、船で沖縄から台湾に渡った。その後、基隆に居を定め、基隆高校に入学したという。

基隆で1年半を過ごした後、第二次世界大戦が終結を迎え、故郷の与那国島へ戻った。帰国後は翻訳者として仕事をするものの、心筋梗塞で32歳という早すぎる死を迎えた。精弘さんは、10人兄弟の3番目で、基隆を訪問した永二さんは7番目、雅博さんは10番目。

永二さんと雅博さんは、退職後、「孫子の世代に浦崎家の歴史を伝えたい」と家族史の作成を開始した。そのため、精弘さんの思い出探しに奔走し、足跡をたどっている。今回、台湾の友人を通して、基隆高校に精弘さんの在学中の記録を探してもらうよう要請、同校の協力を得て、ようやく成績表を探し当てることができた。

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