2024/05/07

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経済

建国高校の学生が国際的な学術雑誌「ネイチャー」誌に

2015/05/29
台湾北部、台北市にある建国高校の三年生、司福恩さん(写真)が米国コロンビア大学での研究に参加。研究結果は国際的な学術雑誌の「ネイチャー」誌に掲載された。(司福恩さん提供、中央社)

台北市立建国高級中学(高校)の学生が国際的な学術雑誌、「ネイチャー」誌に掲載された。同校の三年生、司福恩さんは一昨年、米ニューヨークのコロンビア大学による「人類の蛋白質の結晶構造研究プロジェクト」に参加し、人体が吸収することが確認され、がんの治療に効果が期待される蛋白質の結晶を生み出すことに成功した。この研究は、「学術雑誌のノーベル賞」と称される「ネイチャー」誌の審査を通過し、5月18日に掲載された。司福恩さんの名は第一著者に次ぐ第二著者として掲載されており、建国高校にとって初めてのことだという。

司福恩さんは一昨年の夏休みに推薦を受けて2ヶ月間渡米、コロンビア大学バイオロジカルサイエンス学部での研究プロジェクトに参加した。同大学での2ヶ月間、司福恩さんは毎日実験室で6時間から8時間、異なるDNA(デオキシリボ核酸)を異なる溶液に入れ、蛋白質の結晶を作成することに取り組んだ。

司福恩さんによれば、研究が終盤に入ると指導教授は司福恩さんに対し、「正しいかもしれない」とだけ告げて実験ノートを受け取った。司福恩さんは、その時は自分の作り出した蛋白質の結晶構造が、人体が吸収するのに適しているだけでなく、この研究のカギとなって、がんの治療に役立つかもしれないことなど思いもよらなかったと話しているという。

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