日本のJFEスチール株式会社が30日、台湾プラスチックグループがベトナムに創設した台湾プラスチック・ハティン鋼鉄興業責任会社（FORMOSA HA TINH STEEL CORPORATION）」の株式5％を取得する計画を発表した。双方は技術協力と鉄鋼製品の供給などの方式で提携を深めることにしている。
台湾プラスチックグループによると、台湾プラスチック・ハティン鋼鉄興業は現在、工場の建設段階にあり、2016年上半期に高炉での生産が正式に始められる見通し。完成すれば、東南アジア最大の銑鋼一貫製鉄所となる。一方、鉄鋼生産で70年以上の経験を持つ日本のJFEスチールは世界9位の製鉄会社で、世界の鉄鋼業界をリードする地位にある。
台湾プラスチック・ハティン鋼鉄興業の持ち株比率は台湾プラスチックグループが95％、台湾の中国鋼鉄株式会社が5％。中国鋼鉄は今年、これを25％まで増やすことを決定している。日本のJFEスチールによる5％の資本参加を台湾プラスチックグループは大いに歓迎している。