2024/05/05

Taiwan Today

経済

やけど患者の治療で米専門家、「台湾はすばらしい仕事」

2015/08/10
米国の専門家たちは、一部のやけど患者の手術に立会ってアドバイスをするなど、台湾の医療スタッフをサポートした。死亡率が低いことに、「当初の処置が適切だった」と評価しているという。(新光病院提供、中央社)

台湾北部の新北市にあるテーマパークで6月27日、粉塵爆発と見られる事故が発生、来場者のうち500人近くがやけどを負って病院に運ばれた。けが人の治療に協力するために来台した米国人の専門家は7日、米ワシントンで、同事故はやけど患者の数が世界で最も多いケースだったにもかかわらず、死者は最も少なく、台湾の医療スタッフの対応が適切だったことが示されたと評価した。

同事故発生後、米国のジョンズ・ホプキンス大学は中華民国(台湾)の駐米代表処に対して協力を申し出た。そして同大学の専門家たちは、中米訪問の帰途に米国に立ち寄った馬英九総統の専用機に同乗して米ロサンゼルスから来台。8日間で12の病院を訪れ、手術、集中治療、リハビリ、看護の四つの面からアドバイスを行なった。

ジョンズ・ホプキンス大学の整形外科の教授で、やけどセンター(Johns Hopkins Burn Center)で主任を務めるStephen Milner氏は、台湾に到着した時には事故発生から三週間あまり経っていたが死亡率は低かったと指摘し、「当初の処置が適切だったことがわかり、台湾の医療システムがすばらしい仕事をした」と述べた。同氏はまた、「これほど多くの人、特に若者がけがをしたことに心が痛む」と述べたという。

専門家の1人は、広範囲なやけどを負った患者が元の感覚を取り戻すには往々にして1、2年かかると指摘。重症患者のリハビリは大変つらく、特に四肢を切断したり欠損したりした患者、顔面にけがを負った患者はさらに長期間のリハビリが必要になると説明した。その上で、この専門家は家族による強力なサポートの重要性を強調、「我々は、多くの患者が家族の支えを受けながら困難な時期を乗り越えるのを目にすることになる」と話した。

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