2024/05/02

Taiwan Today

経済

人民元預金残高、取扱開始から初の減少

2015/08/19
人民元の預金残高は7月、外国為替取扱指定銀行(DBU)での人民元取扱業務が始まって以来、2年半で初めて減少した。(中央社)

中国大陸で金融危機が起こる可能性が急速に高まっていると見られる中、台湾の人々の間でもこれに対するリスク意識が強まっている。こういった動きを受け、台湾における人民元の預金残高は7月、外国為替取扱指定銀行(DBU)での人民元取扱業務が始まって以来、2年半で初めて減少した。8月も引き続き減少すると予測されている。

中央銀行が17日発表した7月末時点のDBUおよびオフショア銀行部門(OBU)における人民元預金残高は3,366億4,500万人民元(約1兆7,176億台湾元≒約6兆5,144日本円)で、前月から15億7,300万人民元(約304億3,918万日本円)減少し、2013年2月にDBUが人民元取扱業務を開始してから初めての減少となった。

中央銀行関係者によると、人民元の預金残高の減少は、銀行の預金商品の金利引き下げのほか、投資家の間で人民元預金のリスクに対する意識が高まっており、投資姿勢が徐々に慎重になっていることが関連している。

一方、今年に入って人民元預金ブームが起こったものの、預金者は年初に最高4%の高い金利で預金したのでなければ、全面的に損失が出ているとみられる。これで塩漬け状態となっている人民元預金は総額200億人民元(約1,000億台湾元≒約3,870億日本円)を超えると推計されている。

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