2024/05/02

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経済

工作機械の友嘉グループ、米・伊・独の企業買収に意欲

2015/09/04
世界的な工作機械メーカー、友嘉実業グループは引き続き、米国、イタリア、ドイツの企業などとのM&A、業務提携でその拠点を世界に広げていく。写真は工作機械に関する見本市の様子。(中央社)

工作機械で世界3位の友嘉実業グループ(FAIR FRIEND ENT. GROUP, FFG)の朱志洋総裁はこのほど、今年の下半期もグローバルなM&A計画を継続し、米国、イタリア、そして100年の歴史を持つドイツの工作機械メーカーを買収する予定だと明らかにした。これにより同グループは来年、工作機械で世界2位となる見通し。

友嘉実業グループは先ごろ、ドイツのMAGグループの工業自動化システム事業、並びにマルチスピンドル加工機のトップ企業、スイスのPfiffnerを買収したニュースが伝わったばかり。友嘉グループは自動生産設備事業で、かつての世界10位から世界3位へと躍進。DMG森精機、ヤマザキマザックの切削系工作機械業者に次ぐ企業となっている。MAGグループとPfiffnerを買収することで、年間売り上げは約230億台湾元(約835億日本円)の増加が見込まれている。友嘉グループは向こう1年以内に、米国の大規模な工作機械メーカーを買収する可能性もある。この米国企業の年間売り上げは約8000万米ドルで、買収が成功した場合、友嘉グループの米国市場における展開がさらに進むこととなる。

朱志洋総裁は、友嘉グループがM&Aや業務提携によって世界に進出していく歩みは止めず、世界最大の工作機械メーカーという目標に向けてまい進すると強調。世界での拠点配置が整っていくに連れて、友嘉グループは世界をリードする工作機械メーカーに成長するとしている。同グループは今後、世界10カ国あまりに広がる拠点を統合し、台湾における2018年の株式上場を目指す。また、台湾での工作機械産業のレベルアップを積極的に支援し、台湾をハイレベルな自動生産設備の重要な生産地にする考え。

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