PC大手の宏碁(エイサー)は2 in 1(ツーインワン)デバイス(タブレットとキーボードが合体できる形のPC)のトレンドと、マイクロソフト(MS)の最新OS(基本ソフト)、ウィンドウズ10のリリースの波に乗り攻勢をかける。同社は今年のノート型PCの出荷台数を前年比で減少させず、世界5大PCブランドとして安定した地位を確保し、また来年は出荷台数5%増と製品ラインナップの最適化をさらに進めることで増益につなげるとしている。
同社の高樹国・ノートPC事業群総経理によると、PC市場はウィンドウズ10への無料アップグレードや切り替えの動きで調整を受け、全体の市況は良好な見通しとなっている。同社はNBのハードウェアを全面的にアップグレード、スピードの面で競合他社より優位にあるため、通年のNB出荷台数は安定した足取りで昨年と同水準を目指すとした。
高総経理はまた、同社はより多くの「これだという新製品」を投入し、NB市場で確固たる地位を築くと指摘。市場需要が強いことを追い風に、ツーインワンデバイスの出荷台数は通年で前年比8割増以上を目指すとした。さらに新型ゲーミングPCやハイエンドノートPCなどは10月から大量に市場に出回る予定で、来年には業績に反映する見通しだとしている。