2024/05/07

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2015創意台中、日本の建築家が台日の学生共同制作を指導

2015/09/22
台中市のアートイベント「クリエイティブ台中」で今年、日本の建築家、廣瀬大祐さんが台日の学生を指導して共同制作を行った。(台中市政府ニュースリリースより)

台湾中部、台中市政府文化局によるアートイベント「2015創意台中(クリエイティブ台中)」は今年、初めて会場を清水眷村文化園区に移して行われている。開幕からの評判は上々で、メインイベントの一つ、「国際建築家ワークショップ」の成果発表が21日から始まった。これは日本の建築家、廣瀬大祐さんが日本と台中の地元の学生を指導し、アフタヌーンティーをコンセプトに3点のインスタレーション作品を制作したもの。それぞれ、日本の畳と地元、清水の藍染作品を組み合わせたアート茶席、幾何学的なラインの交差を花のような網状に編みあげた不思議な空間、台日のレトロな意匠を散りばめた美しい灯ろうで、台日の学生らが旧眷村(眷村=戦後に国民政府と共に中国大陸から台湾に渡って来た人々が中心となって形成されたコミュニティ)で創意を発揮し仕上げた斬新なビジュアルの作品の饗宴を楽しむことができる。作品の展示は30日まで。

作品のうち、田んぼの真ん中に置かれたアート茶席が最も目を引く。シンプルなワイヤーの枠組みが柔らかく軽やかな清水の藍染の布をまとい、中央の小さな台座の上には日本で親しまれている畳に座布団が置かれている。さらに国立台中科技大学の学生が手掛けた茶器作品がみえ、全体を眺めると、まるで雲に包まれた夢のように心地良さげな茶席に仕上がっている。

これらの作品の制作を指導した廣瀬さんは今回、「Laid back Life」というテーマの表現に心を砕いた。廣瀬さんは、東京理科大学と台中科技大学とのコラボレーションは大変素晴らしいもので、成果である作品もよいものに仕上がったと述べた。作品の発表会には、藍染を指導した清水生活美学協会の郭凱遠総幹事も出席、遠方はるばるやってきた学生らの緻密な作業ぶりに感動し、素晴らしい共同制作となったと語った。

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