2024/05/06

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経済

逝去100年、タロコ族「抗日の勇士」の石像が除幕

2015/09/24
先住民族、タロコ族の人たちが、知られざる「抗日英雄」の「哈魯閣・那威」の石像の除幕式に集い、共に勇士を偲んだ。(自由時報)
かつて台湾の先住民族、タロコ(太魯閣)族を率いて日本に抵抗した「哈魯閣・那威」が逝去して100年。地元(台湾東部・花蓮県)の彫刻家、葉大・莫那さんは花崗岩で高さ約3メートルの石像を製作、同県布洛湾台地の山月村で23日にタロコ族の人たち100人を招いて除幕式を行ない、忘れ去られた「抗日英雄」を共に偲んだ。 1896年から1914年の間、花蓮県の太魯閣では日本人との流血事件が相次いだ。大同大礼集落で生まれた総頭目、「哈魯閣・那威」はタロコ族を率い、18年間にわたって知恵を以って日本人の統治に抵抗した。 山月村の鄭明岡村長によると、台湾の先住民族が日本に抵抗した過程には多くの歴史的背景があり、それぞれが深く理解するに値する。鄭村長は、勇士である「哈魯閣・那威」の石像が設置されたことで、先住民族が日本に抵抗した、忘れられつつある歴史が再び世の人々の関心を集め、失われたその真相が明らかになるようにと期待した。 葉大・莫那さんは、「哈魯閣・那威」の石像は主に「天祥」の方角を向いており、かつての「抗日英雄」がもう一度この山林を守ってくれるよう願いを込めたと説明、そしてタロコ族の人たちと行楽客が太魯閣の生み出す和やかさを感じ、当時、日本による統治に抗った英雄たちの物語がこれからも語り継がれていくことに期待した。

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