2024/05/02

Taiwan Today

経済

台米TIFA会議、台北で1日に無事開催

2015/10/02
第9回台米「貿易及び投資枠組み協定(TIFA)」会議が1日、経済部で行なわれた。終了後、それぞれの首席交渉官を務めた、経済部の卓士昭次長(右)と米通商代表部のホリマン次席代表(左)が記者会見で握手。(中央社)

第9回台米「貿易及び投資枠組み協定(TIFA)」会議が1日、経済部(日本の経産省に相当)で行なわれ、会議後、双方の首席交渉官を務めた経済部の卓士昭政務次長(副大臣に相当)と米国通商代表部のロバート・ホリマン(Robert Holleyman)次席代表が共同記者会見を開いた。米国産豚肉の輸入規制緩和問題について卓経済部次長は、中華民国(台湾)の立場は依然として、「牛肉と豚肉は別々に取り扱う」とする政府の既定政策に基づくと説明した。これに対してホリマン次席代表は、今回の会議では法規について革新、知的財産権の保護、及び投資障壁の除去などの面で重要なコンセンサスに達したが、農業面ではまだ多くの取り組みが待たれていると指摘した。

米国産豚肉問題が台湾のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加に影響するかどうかについてホリマン次席代表は、TPPに関しては交渉参加国12カ国が一致することが必要で、現在は交渉も妥結しておらず予想は不可能と説明。ホリマン氏は一方で、今回の会議で台湾はTPP参加に向けての法規改革について米国側に紹介したとして、「この面での台湾の努力を米国は歓迎する」と述べた。

米国産豚肉の問題の他、今回の会議で双方は、投資、知的財産権及び医薬品、技術的な貿易障壁及び農業などについても意見を交換した。投資と知的財産などはTPPにおいても米国が特に高い関心を寄せる議題であるため、今回のTIFA会議は台湾にとってTPP参加交渉の前哨戦と位置づけられた。

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