2024/05/05

Taiwan Today

経済

日本占領時代の名画と写真で読み解く昔の台湾ファッション

2015/10/13
台北市立美術館が所蔵する日本の画家、郷原古統さんの「台北名所図絵十二景」には、1920年代の台北の街角のモダンな女性が描かれ、当時のファッションの雰囲気がうかがえる。(台北市立美術館提供)

台湾北部の台北市立美術館が所蔵する日本の画家、郷原古統さんの「台北名所図絵十二景」には、1920年代の台北の街角のモダンな女性が描かれているが、中華襟のブラウスに洋風のプリーツスカートを合わせ、手には洋傘を持ち、ハイヒールの靴を履いている。

名画や古い写真から、戦前台湾のファッションをみると、伝統的な中華襟のブラウスや和服、洋服が並存し組み合わされていることがわかる。

南部、台南市にある国立台湾歴史博物館の研究者、劉維瑛さんによれば、当時の植民地政府は、女性に教育を受けるよう奨励し、ファッションにも全面的な変化が起こった。髪型はシラミが付きやすい結った長髪から、短髪やモダンなパーマネントヘアへと変わり、女学生のセーラー服が台湾全土を席巻した。教育を受けた女性は知識や自信を外に表すようになり、社会参加できる自覚ある女性といった新たなイメージができ上がっていった。

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