2024/05/05

Taiwan Today

経済

台中の空にサシバ2000羽が雄姿みせる

2015/10/14
台湾中部、台中市東勢区では近ごろ、気品あるサシバ(タカ科の鳥)が1,000羽以上、空を舞うのが観測されている。(内政部営建署台中都会公園管理站サイトより)

台湾中部、台中市東勢区では近ごろ、気品あるサシバ(タカ科の鳥)が1,000羽以上、空を舞うのが観測されている。一瞬空が真っ暗になったかと思うと、よく見ると猛禽類の群れが飛んでいる。バードウォッチング愛好家によれば、これは北から南に飛来して越冬するサシバで、人々は思わずスマートフォンなどを取り出して撮影、また長い外付けのレンズを装着してこの壮観な場面をとらえようとするカメラマンもいる。この鳥は中華民国の「国慶日(建国記念日)」である10月10日前後に姿を現すことから、「国慶鳥」とも呼ばれている。

「1日に2,000羽とは驚くべき」と、中部、彰化県の彰化野鳥学会の李益鑫総幹事は興奮を隠さない。サシバは南北を行き来する際に台湾を通過するが、多くが彰化の八卦山や南部の墾丁国家公園の満州地域に飛来し、東勢区に姿を現すことはめったにないが、最近1日に2,000羽も姿を現したときには思わず奮い立ったと語った。

李総幹事は、サシバは一昨日に東勢区で観測されたが、南へ向かう際におそらく中央山脈の南投、嘉義、台南、高雄を通過し墾丁国家公園で夜を過ごすのだろうと解説。さらに台湾海峡を越えてフィリピンで冬を過ごすという。翌年3月にはフィリピンから北へ向かい、台湾を越えて西シベリア、中国大陸東北部、日本、朝鮮半島北部などで繁殖する。

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