2024/05/03

Taiwan Today

経済

高鉄ラッピングカーで間もなく落成の故宮「南院」へ出発進行

2015/11/11
台湾高速鉄道で10日、国立故宮博物院の南部院区の開館に先駆けた記念ラッピングカーが初めて運行された。(行政院)

行政院(内閣)の張善政副院長(副首相)は10日、「国立故宮博物院・南院(南部院区)~台湾高速鉄道(台湾高鉄)ラッピングカー第1便出発記者会見」において、台湾高鉄は台湾の南北を行き来する重要な交通手段であり、故宮ラッピングカーの初運行は、北部・台北市の国立故宮博物院と、南部・嘉義県の南院を見えないつながりで結ぶものだと表明。台湾を訪れる観光客に、台湾の隅々まで行き渡る文化の息づかいを感じ取って欲しいと語った。

張副院長はまた、10数年前に政府が嘉義の70ヘクタールの土地を提供し、一歩ずつ故宮南院の建設に取り組んできたが、ついに12月28日のプレオープンまで秒読みの段階に入ったと指摘した。故宮南院の開館により、南部の文化と観光を盛り上げ、嘉義が南部で最も重要な観光スポットとなることに全国の人々が期待していると語った。

一方、国立故宮博物院は、南院が間もなく落成するのを控え、台湾高鉄と初めて手を組み、ラッピングカー「遇見故宮南院(故宮南院との出会い)」を運行したと説明。1号車には前方両側に同院所蔵の青磁「青花龍紋天球瓶(青花とは白地に藍色で表した文様『染付』のこと)」に描かれた「三爪行龍」、車体には染付模様、一部車両ドアには染付茶壺に描かれた鳳凰の姿をあしらい、座席上部の荷物棚は染付模様で飾られている。そのほか、座席頭部カバーや紙コップ、紙ナプキンなどすべて染付デザインを取り入れ、乗客があちこちで染付の美しさに出会うことができるようになっている。

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