アジア太平洋経済協力(APEC)の首脳会談が18日始まり、同日夜に開催地、フィリピンのモール・オブ・アジア・アリーナで晩餐会が行われた。中華民国(台湾)の代表として出席した蕭萬長前副総統は会場で、中国大陸の最高指導者、習近平氏と少なくとも5分間交流。この間、米国のオバマ大統領も約1分間加わり、台湾と中国大陸、米国の首脳が語り合う歴史的な場面が実現した。蕭前副総統はそれ以前に、日本の安倍晋三首相とも3分以上対話したが、笑みを浮かべた安倍首相の表情から、和やかな雰囲気がうかがえた。
蕭前副総統は会場に入るとまず、日本の安倍首相と3分以上会話、安倍首相は笑みを浮かべ柔らかい表情を見せた。一方、習氏は到着して間もなく、蕭前副総統と対話。2人は極めて自然に交流し、蕭前副総統が時折身振りを交え、習氏がしきりにうなずいていたことから、双方の会話は非常に弾んだもようだ。
最後に会場に入ったオバマ大統領はすぐに、蕭前副総統と習氏との会話に加わった。3人は、オバマ大統領が向きを変え他のリーダーと会話を始めるまでの間、約1分間にわたり言葉を交わした。
晩餐会前に行われた首脳会談では、蕭前副総統とシンガポールのリー・シェンロン首相が肩を並べ笑顔で会話しながら入場した。