馬英九総統は30日午後、国家発展委員会（日本の省レベル）台湾スタートアップスタジアム（TSS）起業園区を視察、TSSによる台湾スタートアップ事業の育成の取り組みと成果を評価するとともに、台湾が世界のスタートアップと起業の手本となるよう人々と政府がともに努力することへの期待を示した。
馬総統はあいさつで、TSSに入居するスタートアップ企業は、斬新な創意で事業を発展させ、人に鮮烈な印象を与えると表明。また、自身は近年台湾全土を視察し、多くの若者が素晴らしい創意を発揮し、世界的なコンテストで次々と大きな賞に輝いていることを知ったが、こういった発明やデザインは特別多くのニーズがあるわけではないかも知れないと指摘。一方、TSSで目にした製品は市場のニーズに焦点を置いてデザインされており、市場に受け入れられやすいのではないかと述べた。さらに馬総統は、学生の「市場の動向をキャッチする嗅覚」を養うのは極めて重要なことであるとし、若い人がより多くのヒントを得られるべくTSSで外からの見学を受け入れるよう提言した。