2024/05/04

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経済

台湾鉄道が史跡級の鉄道駅を新スポットに、5駅でレトロな姿を再現

2016/01/27
台湾鉄道は、史跡級の鉄道駅のかつての栄華を再現すべく、国定史跡の台南駅(写真)など沿線の5駅で修復工事を進める。(台鉄提供、中央社)

交通部(日本の国土交通省に類似)台湾鉄路(台湾鉄道、台鉄)管理局は、史跡級の鉄道駅のかつての栄華を再現すべく、国定史跡の台南駅(台湾南部・台南市)、新北市指定史跡の旧山佳駅(北部・新北市)、内湾支線(北西部・新竹市~新竹県)の竹東、九讃頭、内湾の3駅で修復工事を進める。重要な文化遺産をしっかり守りつつ、地方の繁栄や鉄道観光の発展を後押しする狙い。各駅は修復を経て新たな姿に生まれ変わる。

台南駅は1900年に着工(1908年開業)、1936年に改修され、台北駅(北部・台北市)と同じく、日本占領時代の大型鉄道駅建築であり、国の史跡に指定されている。台鉄管理局は文化資産保存法(文化財保護法に相当)など関連法規に基づき、「国定史跡台南駅修復再利用工事」に着手。完工すれば、レトロな台南駅の姿がよみがえる。

旧山佳駅は現在の山佳駅そばに位置する。新駅は2011年9月20日に橋上駅として駅舎が完成し供用を開始、市指定の史跡である旧駅は閉鎖され、これを再利用するため「新北市定史跡山佳駅修復工事」に引き継がれ、予算2,490万台湾元(約8,670万日本円)を計上した。

一方、内湾支線はかつて木材運輸に利用されていたが、時の移り変わりとともに、現在では観光が主な用途となっている。また新竹県政府の「一線九駅計画」に合わせ、旅客により素晴らしい鉄道の旅を提供するべく、竹東駅と九讃頭駅、内湾駅で公共スペースの改修や動線の最適化およびバリアフリー化を進めている。予算は約5,800万台湾元(約2億195万日本円)で、今年5月に着工、工期は約7カ月を見込む。

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