2024/05/05

Taiwan Today

経済

Appier社CEOの游直翰氏、WEF「ヤング・グローバル・リーダーズ」に

2016/03/17
世界経済フォーラムは16日、世界各国から各分野で活躍する優秀な若者を選ぶ2016年「ヤング・グローバル・リーダーズ」を発表した。中華民国(台湾)からはAppier社のCEOであり創業者の1人でもある游直翰氏が選ばれた。(世界経済フォーラムサイトより、中央社)

世界経済フォーラム(World Economic Forum 、略称WEF)は16日、2016年の「ヤング・グローバル・リーダーズ」を発表した。これは、世界各国から各分野で活躍する優秀な若者を合計121名選出するもので、中華民国(台湾)からはクロス・スクリーン広告テクノロジーのAppier社のCEOであり創業者の1人でもある游直翰氏が選ばれた。同氏は、今年この栄誉を獲得した唯一の台湾出身者となった。

スイスのジュネーブに本部を置く世界経済フォーラムは、世界の世論をけん引する重要なプラットフォームとなっている。「ヤング・グローバル・リーダーズ・フォーラム(The Forum of Young Global Leaders)」は世界経済フォーラムの創設者であり主宰者でもあるクラウス・シュワブ( Klaus Schwab)氏が設立したもの。世界各地から経済、政治、学術、メディアなど各界リーダーを集め、卓越した成果を挙げ、且つ積極的に社会発展のために取り組む40歳以下の傑出した若手リーダーを毎年選出している。

游直翰氏は、2011年以来5年ぶりにこの栄誉に輝いた台湾出身者となった。また、AI(人工知能)の専門家として、世界経済フォーラムで評価された初の台湾出身者でもある。

游直翰氏は2012年にAppier社を創立。複数の端末を使用する消費者の複雑な消費行為をAIによって分析し、企業が最良のマーケティング戦略を策定したり、ビジネス戦略を決定したりできるよう手助けをしている。創立当初は5人だったスタッフも、現在は100人を超え、アジア11都市で事業を展開している。

Appier社は、その技術力、市場展開、そして安定した営業収入の伸びが認められ、中華民国(台湾)で初めてベンチャー・キャピタルのセコイア・キャピタル・インディア・アドバイザーズ(Sequoia Capital India Advisors)から投資を獲得したスタートアップチームでもある。シーズ、Aラウンド、Bラウンドを経て、すでに3000万米ドル(約10億台湾元)の投資を獲得している。

これまで「ヤング・グローバル・リーダーズ」には英キャメロン首相、Google共同創業者のラリー・ペイジ氏、Yahooのマリッサ・メイヤーCEO、アリババ共同創業者の馬雲(ジャック・マー)氏などが選出されている。中華民国(台湾)からは過去に、台湾工業銀行の駱怡君副董事長(副会長)、CatchPlay創業者の陳主望董事長(会長)、新光人寿慈善基金会の呉欣盈執行長の3名が選出されている。

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