イタリアのボローニャで4月4日から7日まで「2016年ボローニャ国際児童図書見本市(The Bologna Children'sBook Fair)」が開催される。文化部(日本の文部科学省に類似)は3月31日、同見本市に関する事前記者会見を開催した。文化部の蔡炳坤政務次長(副大臣)が出席し、同見本市の出展団員を激励すると共に、国境や言語の障壁を越えた絵本の世界を通して、中華民国(台湾)が持つ豊かな創作エネルギーと文化の底力を、海外の出版業者や読者に生き生きと伝えてほしいと述べた。
毎年恒例となっている「ボローニャ国際児童図書見本市(The Bologna Children'sBook Fair)」の「絵本原画展(BOLOGNA ILLUSTRATORS EXHIBITION)」は、2016年で50周年を迎える。今年、中華民国(台湾)から入選したイラストレーターは過去最多となった。今年は世界各国3000名余りが応募し、77名が入選。台湾出身者はそのうち7名を占めた。イラストレーターの名前は九子(黄鈴馨)さん、陳又凌さん、鄒駿昇さん、王書曼さん、黄雅玲さん、呉欣芷さん、黄郁欽さん。そのうち鄒駿昇さんは4度目、王書曼さんは3度目、陳又凌さんは2度目の入選となり、非常に素晴らしい成果を上げている。
文化部によると、中華民国(台湾)は何年も前から「ボローニャ国際児童図書見本市」に「台湾パビリオン」を出している。中華民国(台湾)の児童書や絵本は見本市というプラットフォームを通じて、海外の児童図書の出版業界とも良好な交流の土台を築き上げたいと考えている。近年は国内の新しい出版社や、デジタルコンテンツ、マルチメディア業者にも出展を呼びかけている。また、児童書を取り扱う国内の出版社や若いイラストレーターたちに対し、「絵本原画展」への参加も奨励している。今後も中華民国(台湾)の児童書や絵本の創作力を伸ばし、海外の出版業者の目に触れる機会を作ることで、版権交流などの効果が得られることを期待している。